機能材料事業(複合材料)の
製品・サービス
繊維強化複合材料
オートクレーブ成形、RTM成形、そしてフィラメントワインディングなど多様な製法により、求められる複雑な形状や特殊性能に対応する技術力が当社の強みです。
これらの技術は航空宇宙だけでなく、エネルギー分野にも展開。国際規格に準拠した品質管理のもと、次世代産業を支える高性能部品を提供しています。
オートクレーブ成型
ISOやNadcap規格に準拠した体制のもと、
複合材パネルやハニカムサンドイッチパネル(六角形のハニカムコアを薄い表面材で挟み込んだ構造)を製造しています。
クリーンルームでの積層から大型オートクレーブでの硬化、5軸マシニングや三次元測定機による精密加工、
さらに金属接着や塗装まで、一貫した設備環境を備えています。
製造工程と保有施設・設備
樹脂を完全硬化させずに半硬化状態にしたものが原材料です。
ハニカム材の端部は専用機で面取りし、接着性を高めるとともに強度や耐久性を向上させます。
(Automated Cutting Machine)
(Honeycomb Chamfer Machine)
微細な異物混入や汚れが製品品質に大きく影響するため、クリーンルームで作業を行います。
(Contamination Control Area)
クラス:100,000(0.5μ)
温度:21±2℃
湿度:30~50%
(Autoclave)
温度:200℃
圧力:0.9MPa
温度計測点:40
真空ポート:30
温度:205℃
圧力:0.8MPa
(5 Axis Machining Center)
可動荷重:1,500kg
回転速度:1,000~20,000 rpm
(Coordinate Measuring Machine)
最高温度:80℃
樹脂含浸成形(Resin Infusion Molding)
樹脂注入成形法(RTM)や真空支援樹脂注入成形法(VaRTM)といった先進的な成形技術を活用し、
複雑な形状の複合材料部品の効率的な製造を実現しています。
RTM装置を活用して、独自設計の複合材料部品を製造しています。
厚みがあって複雑な形状の部品も高品質に仕上げることができるため、次世代の航空機や産業ニーズに対応しています。
RTM注入装置
厚肉で複雑な形状の部品の製造も手がけています。
VaRTM(真空支援樹脂注入成形法)などの低コストプロセスを活用し、大型かつ複雑な形状の複合材料部品を製造しています。
従来は高コストだった大型構造物の製造において、コスト競争力と量産性を両立できる新たな可能性を拓いています。
胴体試作モデル
ロボットアーム
グリッド構造・
テーパリング
耐圧隔壁試作モデル
複合材料の性能を最大限に引き出すため、シキボウでは成形法だけでなく材料そのものにも革新を加えています。
樹脂の改善
複合材料の破壊靭性特性の改善のために開発されたエポキシ樹脂にシリカパウダーを配合した新しい樹脂を開発しました。このナノコンポジットを「プラミックス」と呼んでいます。
繊維の界面改質
繊維とマトリックス樹脂の接着強度を改善するための特殊なサイジング剤を開発しています。また、樹脂含浸が容易にできるような特殊な改質も進めています。
フィラメントワインディング(Filament Winding)
長さ10mの大型フィラメントワインディング装置を有しており、独自技術によってボイド(空隙)のない高品質な複合材料部品を製造しています。
テーパー付きパイプなどの特殊形状にも対応可能で、製造した部品は機械加工を施すことで多様な形状・用途に組み立てることができます。
GFRPパイプは電気絶縁材料や塩水淡水化部材に使用されています。
GFRPの透明性と高強度を生かして照明付き車止めなどに応用されています。
引抜成形(Pultrusion)
エポキシ樹脂を用いた引抜成形機を有しており、
円柱形状だけでなくL字・T字・U字といった複雑な断面形状の複合材料部品を製造することができます。
その他の複合材料技術の開発
従来の樹脂系複合材だけでなく、より先進的な複合材料プロセス技術の開発にも取り組んでいます。
- FRTP(Fiber Reinforced Thermoplastics/熱可塑性繊維強化プラスチック)
成形やリサイクル性に優れ、次世代モビリティ分野で注目されています。 - CMC(Ceramic Matrix Composite/セラミック基複合材)
高温環境下でも強度を維持でき、航空エンジンやエネルギー分野での活用が期待されます。 - C/C(Carbon-Carbon Composite/炭素-炭素複合材)
極限の高温下でも安定した性能を発揮し、宇宙や先端産業分野で利用されています。